| ブライダルフェア(ブライダルデート) at ホテルグランメール山海荘 |
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◆往路
今回の遠征は、午前中に鯵ヶ沢へ到着する事を念頭に、夜行高速バス「ノクターン」号(五所川原行き)をチョイス。若干の寝苦しさはあったものの、五所川原駅前のバスターミナル(待合所?)には、定刻前に到着。 ◆会場
ホテルに入ると、生バンド演奏が耳に飛び込んで来た。なんと「りんご娘.&ケノシル」がリハーサルの真っ最中。思わずロビーに立ち尽くし、聞き惚れてしまう。拝見させていただいた感じ、津軽三味線を除いたフル・バンド編成。
ここで冷静になってロビーを見回すと、思いの外、ブライダルフェアの参加者と思われる女性客、家族連れ、カップルが目につく。あちこちで華やかな話し声が飛び交い、エレガントな雰囲気。
時計の針が11時を差す頃、りんご娘.のリハーサルは終了。二階の「饗宴の間」では、ブライダルデート(衣装試着、撮影会、ネイルアート体験など)が始まるという事もあり、ロビーから人波が消えて行く。 ◆ブライダルデート スタッフに部屋へと案内される途中、廊下でジャージ姿の「りんご娘.」&スタッフの皆さんとすれ違う。笑顔で「お疲れ様で〜す」と挨拶&一礼されると、もうそれだけで来た甲斐があったなぁ、などと思えてしまう、この不思議。こちらも負けずに「お疲れ様、頑張ってね!」などと返事をしながら、指定された部屋へと向かう。
右手側はというと、かなりの数のドレスが用意された衣装の試着コーナー。 試着するドレスが決まった方は、ステージへと歩を進め、モデルのようにポーズを取りながら、記念写真の被写体となっていた。撮影されているのは協賛写真館のプロの方のようで、ポーズや目線、衣装のしわなどにまで気を配っているその姿は、流石の一語。 因みに当方は気が付かなかったが、試着コーナー奥では、ネイル・アートやフェイス・メイク、ヘア・メイクなども無料で体験できるようになっていた模様。 ◆生ケーキ、生ブーケ手作り体験
「饗宴の間」へと続く廊下を利用して、生ケーキと生ブーケの手作り体験も催されていたが、こちらはどちらかというと、花嫁さんよりは親御さんやご家族、お婿さんなどが参加されていたように見えた。
ロビーで頂戴した進行表には、「りんご娘.」も参加するというような表記があったので、暫く両イベントを眺めていたものの、夜行高速バスでの移動の反動か、徐々に睡魔に襲われ始め、「ケーキを試食したい」という支部長に了解を得た上で、当方は部屋に引き上げる事にした。 ◆模擬チャペル1
一階ラウンジは、「りんご娘.」がリハーサルをしていた時とはその様相が一変。
牧師さんの背後、大きなガラス越しに波穏やかな鰺ヶ沢の海を眺めつつ、「完全に模擬の域を越えているなぁ。りんご娘.はどう絡むのかなぁ?」と、そういう部分でも興味津々。 ◆模擬チャペル2
肝心の「りんご娘.」は、というと、牧師さんの左隣に神妙な面持ちで整列し、新郎新婦の入場を待ち受けている。カメラでの撮影禁止などは周知されていないものの、余りに神妙な雰囲気に、ちょいとシャッターを切る勇気も鈍り気味。
先ずは正統なキリスト教式のチャペルらしく、参列者全員が起立して賛美歌の斉唱。この時点でようやく気付く。「あ、なるほど。りんご娘.は聖歌隊になるんだ」と。 「りんご娘.が新婦役を務めるのかな?」などと、低レベルな想像力しか働かなかった当方にとっては、完全に盲点を突かれた演出だったが、場の雰囲気を崩さずに「りんご娘.」の能力を発揮させるには、これしかないと思えるほど、実に見事なアイディアだった。素直に脱帽。 ◆模擬チャペル3
そして、聖歌隊「りんご娘.」による、讃美歌430番の独唱。
引き続き、祝祷、奏楽を以って、参列者一同が起立する中、新郎新婦が退場。参列者に配られた造花の花びらが舞う中、新郎新婦がバージンロードを歩いてゆく。参列者からは、自然と拍手。 ◆再び、饗宴の間
チャペル終了は13時半。ブライダルファッションショーは、14時から。
多分、我々が想像していた以上に、ビジュアル的な演出の部分で、H.A.S.P.さんが深く協力する事になっていたのだろう。その過程に於いて、「りんご娘.」という素材を、単なるイベント芸者として登場させるだけでは意味がない(一般的なブライダルフェアとの差別化にはならない)。H.A.S.P.が関わるからこそ実現させられるものを、提案してやってみようという観点が、大切な背骨として埋め込まれたような気がする。
前置きが長くなったが、定刻の14時。 ◆守ってあげたい1 明るい音調で、「守ってあげたい」(松任谷由美作品)のBGMが流れる。そしてステージ中央にスポットライトが射す。そこにはゆっくりと前に歩みながら、笑顔で歌い始める「りんご娘.」の姿が。先ほどのチャペル同様、彼女達の生歌をBGMにしてしまうという、小粋な演出か。 メイン・ボーカルを務めたのは、レッドさん。暖かくも柔らかい歌声が、フワッと会場を包み込む。ジョナさんと金星さんのコーラスが、目立たぬように、しかしながらしっかりと、そんなレッドさんの歌声を後押ししている。 1番を歌い終わった「りんご娘.」は、間奏のコーラスをハモり続けながら、ステージ左袖へ移動。そのタイミングに合わせるように、新婦役のモデルさんが純白のウェディング・ドレスでステージに登場する。この辺りの連携も見事。新婦さんは、そのまま「りんご娘.」が歌う2番の歌詞に合わせるように、はにかみながら、しずしずとステージを一周し、観客から拍手を浴びる。 「りんご娘.」は、BGMとしての役割を果たしつつも、新婦さんが退場されると入れ替わるように再度、ステージ正面に歩を進め、「守ってあげたい」を最後まで歌い切って、前座のような、裏方のような、主役のようなファッションショーのオープニングを、見事に勤め上げていた。そんな「りんご娘.」に、観客からは万雷の拍手。 ◆守ってあげたい2 このレッドさんメイン・ボーカルの「守ってあげたい」には、正直、物凄い感動を覚えた。鳥肌が立ち、身体の芯から電気が走り、ジワジワと目尻に涙が溜まった。歌が上手いとか、表情が良いとか、そういう表面的な話ではない。歌、表情、立ち居振舞い、それらあらゆるものを使って、レッドさん自身の内面に溢れている、「守ってあげたい」という歌詞そのままの思いの丈を、一切包み隠す事なく観客へ届けようとしていたのが、錯覚などではなくて明瞭に伝わって来てしまったからだ。
ブライダルフェアというシチュエーション、それを念頭に置いた選曲の上手さで、感動が増したという側面はあったと思う。それは否定しない。しかしながら、如何にシチュエーションや選曲が素晴らしくとも、ただ歌うだけでは、当方が思わず涙目になってしまうほどの感動は、現出しなかったと思う。 歌声だけに絞っても、高音域を伸ばす感じの多い本曲で、声が不自然に揺れたり、裏返ったりする事もない。最後の「い〜ぃいぃぃ〜♪」とアクセントをつける部分も、実に見事に ――― などという表現が甚だ陳腐に思えてならないほどに ――― 完璧に自分のものとして、自分のキモチを表現した音符を追うように、軽やかに歌い切っていたのは、特筆に価する。無論、ジョナさん、金星さんのコーラスが見事だった事も、見落としてはならないが。
夢を追い、夢を(多少なりとも)叶えられた歓喜の瞬間。また、その発露の現場に立ち会えた幸せを、これほど大きく噛み締められる機会は、そうはない。歌い終わった後の大きな大きな拍手の渦が、感動を得たのが当方だけではなかった事を、何よりも雄弁に物語っていたと思う。
少なくとも、当方が拝見したステージにおけるレッドさんのパフォーマンスとしては、(ステップ・ワークを忘れたのか、ジョナさんがさりげなくフォローしていた局面もあったが)、今回の「守ってあげたい」が、「孤高の」という枕詞を付けても足りないほどに、最高のものであったと太鼓判を押したい。
本当に素晴らしかった。心の底から感動した。 ◆ブライダルファッションショー
そのまま、新郎新婦の二人は、一般的な披露宴での新郎新婦入場のように、観客席を通り抜けながらステージへと上がり、女性司会者の説明に合わせて、衣装を披露していた。
総勢10名くらいのモデルさんが登場した後を受けて、純白のウェディング・ドレスに身を包んだレッドさんが登場。ライブ時のようなキレとリズムを重視したステップではなく、一歩一歩を確かめるような感じで、ゆっくりとステージを一周する。後姿のうなじから背中のラインが、実に綺麗だ。
他のモデルの方々も、本職でない事を考えると物凄く頑張っておられたと思うが、「りんご娘.」の立ち居振舞いと比較してしまうと、「観客に見られている」のか、「観客に魅せている」のか、という辺りの意識差、慣れ具合が、如実に透けて見えていたのが面白い。 ◆秋桜
ジョナさんが舞台の袖に入り、少し間が空いた後、「本日の披露宴を心からお喜びになっておられますのは、新婦をここまで慈しんで育てられたご両親ではないでしょうか。そんなご両親へ、新婦から花束の贈呈です」と、女性司会者のMCが入る。 暗転した場内に、じゃらん♪と、生ギターの音が鳴り響く。これまたシチュエーションに絶妙にマッチする楽曲、「秋桜」(山口百恵)。そしてステージに、スポットライト一条。そこには花束を抱え、純白のウェディング・ドレスを身に纏った金星さんが立っていた。そして、モデル:りんご娘.の大トリを務めるべく、なんと単独で歌い始める。
花束を抱えている事もあり、ステージそのものを大きく使うような動きはなかったが、丁度、1番を歌い切ったのがヘソの前の方。そこで一礼。会場からの拍手を受けながら、静かに振り返り2番を歌い始める。
そして、正に2番の歌詞を歌い終わったその瞬間に、母親役の方へと花束を渡す。 ◆ファッションショー、閉幕
ご両親と金星さんが袖へと下がり、少しだけ間が空いた後、厳かな雰囲気を吹き飛ばすかのように、「りんごのキモチ」のカラオケが流れ始める。それに合わせて、舞台袖からドレス姿のレッドさんとジョナさんが登場。「これにてファッションショーは終了です。如何でしたでしょうか」と閉幕を告げる。会場からは、何処かしらホッとしたような、しかし若干、戸惑いもあるようなため息が漏れていた。 「披露宴はお開きとなりましたが、新郎新婦の共通のご友人である「りんご娘.」の皆さんが音頭を取りまして、ラウンジにて二次会が(というのも、確かにオカシイ話かもしれないけれど)開催されます。会費は無料となっておりますので、どうぞ皆さま、お気軽にご参加下さい」
という感じで、女性司会者の声で〆てしまった方が、それらしさ感を維持できたような気もする。 ◆閑話休題 ファッションショーの出来の良さに興奮し、精気を奪われてしまった当方は、部屋に戻って就寝する事に。無様と思われるかもしれないが、五感をフル回転させて「りんご娘.」のステージに集中すると、エネルギー消費も並大抵ではない。しかしながら、その位にキモチを込めてステージと対峙しないと、他人様にお読みいただけるレベルの、拙い拙いレポートを書き記す事が出来ない。
18時45分。模擬チャペルと同様に、「19時からラウンジにて、りんご娘.のライブが行われます」との全館放送が流れる。ベッドからモソッと起き上がり、必要最低限の撮影機材、応援部材を抱えて、一階ラウンジへ。 ◆スペシャルライブ『Love Songs』
用意された座席は60脚ほど。開演前には、見事に埋まっていた。吹き抜け構造を活かして、二階の踊り場(立ち見ながら、特等席だ)などで観賞される方々もおり、観客は総勢100名弱という感じ。「Power Live 2005」には及ばぬが、イベントの性格を考えれば、大盛況と言って良い。 と、眼前のタキシードを着た男性が、ぬぅぅぅ〜と、手を伸ばしてくる。お顔を拝見すれば、ケノシルのベース担当:ボンバイエさんではないか。「え?使われます!?」と、ちょいとビックリしながらお聞きすると、笑顔で「ええ、使いますよ」との返事。では、どうぞお使い下さいとサイリュームを渡せば、非常に嬉しそうにサイリュームを振るボンバイエさん。そんなやり取りを、hiroさんとトモさんが笑いながら見ている。 一通り、客席への配布が終了した頃、今度はドラム担当のシュウ(注1)さんが、バージン・ロードへと続く階段を、ブラブラと下りて来られた。ふと目が合ったので、「(サイリューム)要ります?」と話し掛けさせていただくと「えっ!?」というような表情。「いや、ボンバイエさんは、欲しいといってお持ちになったんですが」と応じると、笑顔で「じゃ、貰おうか」と受け取って、胸ポケットへと挿して下さった。 ◆リンゴの唄
定刻の19時、グランメール山海荘の女性スタッフのMCで開演。
先ず聞こえて来たのは、ジョナさんの歌声。本曲を歌いながら、バージンロードを歩んでの登場。そういえば、今朝、拝見したリハーサルで、この動き出しのタイミングなどを、何回も確認されていたっけ。 ケノシルの生演奏という事もあり、原曲の懐メロ風味は薄れて、完全なGSサウンド、現代的なエレキ・サウンドに仕上がっていたが、名曲というのは時代に即したアレンジを施せば、時空を越えて立派に通用するんだナァと、改めて感心。 ◆焼きりんご
「りんごの唄」から、流れるように本曲へ。 元々がGSサウンドを意識した楽曲だけに、やはり生バンドで聞かせていただくのが一番だ。PA経由ではなく、生音が耳に飛び込んで来るのも実に心地好く、特にサビ部分での、シュウ(注1)さんのドラム・アレンジ(シンバル?を小刻みに叩く音)が印象に残った。ライブだからこその味付けだ。 金星さんの歌声も気持ち良く、間奏におけるツイスト、モンキーダンス、ぐぃんぐぃんの振り付けコンビネーションも、バッチリ見事にキマっていた。 ◆MC.1 「皆さん、こんばんわ。りんご娘.です」から、MCへ。お題は「結婚について」(だったハズ)。 レッドさんは、旦那さんと子供5〜6人(!!)に囲まれた、幸せな家庭を作りたい。金星さんは、「ラーメン屋で、ラーメンをズルズルとすすっているようなシチュエーションでも、いきなりプロポーズされたい」などと話して笑いを取り、ジョナさんが、25歳までに結婚して、日曜はゴロゴロして過ごす正統派の主婦になりたい!?というようなオチを付けていた。 言葉で書くと以上のような感じ(だったハズ)なのだが、実際のMCは、いつものように非常に「りんご娘.」らしい、ムニュムニュ・テイストな流れで進行しており、当方は大声をあげる訳にはいかないながら、「クフクフクフクフ、うははははー」と、大ウケさせて貰っていた。だって、可笑しいんだもん。面白いんだもん。 下手にステージ慣れしたMCになってしまうくらいなら、今の井戸端会議スタイルの方が、若けぇのらしくて良いよな、と、痛切に思う。ただ、今後の大きな舞台に備え、キッチリと作り込んだMCを練習しておくのも悪くないだろう。その上で、「井戸端会議なMCをお聞きになりたい方は、津軽まで来てネ♪」という事にすれば、MC、それ自体が希少価値を持つ事にも繋がる。 ◆雪のブルース
結婚の話から、「りんご娘.のオリジナルとしては、唯一、悲恋を歌った曲です」で、本曲へ。確かジョナさんがメイン・ボーカルを務めていたが、ブルースだけに抑揚で表現する場面が多い。 ◆プラネタリウム
今回は、ここ最近採り入れていた手話バージョンではなく、ノーマルな振り付けでの歌唱。 そんな綺麗なコーラスの満ちる中、模擬チャペル&ファッションショーで新郎新婦役を任っていたお二人が、本日最後のご登場。気付いた客席からは、拍手が飛ぶ。腕を絡め、静々とバージン・ロードを歩み、ステージへ。 ◆MC.2 ステージにお迎えした新郎新婦に対して、金星さんが牧師に扮した結婚式を開催。
金星牧師: 新郎は、新婦を一生、愛する事を誓いますか? 文字ではニュアンスが伝わらないのが非常に残念だが、そんな風に、実に上手く疑問形で問答を行い、客席から笑い声を釣り上げていた。新婦にも、同じような問答を行い、「二人の永遠の愛が誓われました。ここに結婚を宣言します!」と、力強く宣言をして、次の曲へ。 ‥‥‥という流れだったのだが、本当は金星牧師の結婚宣言と共に、ステージ上に鎮座していた、バルーンが破裂して、テープか何かが降り注ぐ予定だったような気もする。変な感じで気の抜けた、シュコン!という音が耳に届いていたし、何よりも金星牧師の両脇に控えていた、ジョナさんとレッドさんが、宣言直後に「あ、あ、あ、アレ?」という感じの表情で、ステージのバルーンを見つめて苦笑していたから。 ともあれ、(そういう演出の予定だったと仮定して)バルーンが破裂しなかったという不測の事態はあっても、作り込まれた感じの本MCは、イベントの性格にも合っていて実に良かったと思う。正に一期一会のMCだろう。 ◆あ〜よかった 実は当方、本曲は原曲からして聞いた事がなかったのだが、「りんご娘.」の暖かくも柔らかいコーラスが、実に気持ち良くマッチしていて、初視聴ながら気に入ってしまった。春の土手に座りながら、青空を眺めてホッとしたような気分にさせられる曲、とでも表現したら良かろうか。
そんな歌声に見送られ、新郎新婦のお二人が退場。前もってホテルのスタッフが造花の花びらを観客に配布しており、退場するお二人には花吹雪がプレゼントされる。慣れない仕事に気苦労も多かったのではないかと思うのだが、初々しい新郎新婦を見事に演じ切っておられた。今日一日、本当にお疲れ様でした。 なお、トモさんのピアノのみの伴奏だった(ハズ?)ので、手持ち無沙汰となっていたボンバイエさんとシュウ(注1)さんが、楽器を傍らに置いて、開演前にお渡ししたサイリュームを打ち振って下さっている姿も目撃した。それに誘われるように、観客席にもサイリュームが舞い、手拍手も飛んでいた。 ◆大抽選会 「りんご娘.」がお色直しという事で、グランメール山海荘の支配人が登場。支配人とジャンケンをして、勝抜くと粗品が貰えるという大抽選会。「せぇ〜の、最初はグー!じゃんけん、ポン!」
‥‥‥で、また一発で負けてしまう。余りにも勝負弱い自分に、泣くしかない。 その後、今日のブライダル・ファッションショーに登場したモデルさんが、自らの「初恋」と「プロポーズについて」を語るインタビュー・ビデオが上映される。ここで、実は新郎新婦も含め、モデルの方々が全員グランメール山海荘のスタッフであったと分かり、個人的には大変、驚いた。 多くの観客は、インタビュー・ビデオをじっくりと見ていないようだったが、なんのなんの、このインタビュー・ビデオが白眉の出来だった。「初恋」と「プロポーズ」を語るスタッフの、自然と漏れ出る気恥ずかしさのような表情と笑顔が、初々しく爽やかで実に良い。緊張のためか、澄まし顔で登場していながら、話しているうちに笑顔になってしまう方の、何と何と多いこと。 魅力的な表情や、本当の美しさというものは、外面を着飾る事で表現できるものではない。内面から溢れ出て、初めて表現出来るもの。それが良く分かる、インタビュー・ビデオだった。心の中で、拍手。 ◆海
ビデオの上映が終わると同時に、場内暗転。物静かにケノシルの演奏が開始される。 何故なら、そこには紫色のウエディングドレスに身を包んだ、愛と美の女神・ビーナス = 金星さん(「金星」は英語で「Venus (ビーナス)」の意 / Venus is the goddess of love and beauty.)が降臨していたのだから。目を奪われるとはこういう事かと実感させられるくらい、当方の視線を掴んで離さない。そんな魔力であり、魔性を感じさせる。 バージンロードを優雅に歩いて来る魔性の女神・ビーナス ――― もとい、金星さん。視線がぶつかったように感じ、思わず目を逸らせた瞬間もあったが、本当の意味で視線を外す事など、出来やしない。「なんて綺麗なんだろう、なんて美しいのだろう」と、心の中で反芻し、そんな言葉が頭の中で駆け巡る。当方の真横を通過した瞬間には、思わず素で「綺麗だなぁ‥‥‥」と呟き、嘆息。アタマの中のネジが飛んで、完全に惚けていた。 そんな呟きも、耳に届いたのか届かなかったのか、若干、気恥ずかしそうな表情を湛えながらも、真剣で理知に満ちた表情を崩さずにステージへ登る金星さん。向かって右奥が立ち位置だったようで、こちら側の客席とは距離が開いた形になった事が悔しくてならなかったが、しかし、それでも視線を外す事が出来ない自分が居た。 続いて登場のレッドさんは、薄青色のウェディングドレス。間違いなく魅力的であるのだが、金星さんの魔性漂う美しさを見せつけられると、幼さが抜けていない印象が否めない。綺麗というよりは、可愛いと表現すべきか。
そしてステージでは、デュエット。この二人の組み合わせを聞くのは二度目になるが、融け合う声に雑味がなく、透明感が高くなったように聞こえる高音域は、特筆もの。 ◆Can You Celebrate?
金星さんのドレス姿が目に焼きついて離れないままに、ジョナさんのソロである本曲へ。ご本人は、吹き抜けに造り付けられた階段を、なんと二階から登場。装いは純白のウェディング・ドレス。なんと足元には盛大にスモークまで炊かれている。
本曲も演出が強烈で、演奏や歌の印象が余り残っていない。曲の入りばな、ケノシルに加入されたフルート担当の方が、楽器をサックスに持ち替えて独奏されていたと思うのだが。 また本曲に合わせて、ファッションショーでモデルを担当された方々全員が、ドレスに身を包みバージンロードを通り抜けるという演出があったかと思うのだが、今日のイベントで唯一、演出意図が伝わり辛い感じだった。理由は色々とあるだろうが、座席がステージと正対しているため、バージンロードを歩んで来る人を確認し辛くなってしまっていたのが、最大要因ではなかろうかと。各座席をバージンロードに対して扇形(右に45度傾ける感じ)に配置するだけで、印象が随分と変わったかもしれない。
あるいは、歩いて来たモデルさんがステージ横で振り向き、客席に一礼する形でも良かったのかもしれないが、ウェディング・ドレスを着用していると、振り向く以前に歩くだけでも大変である事が、ブライダルデートを一日拝見させていただき、良く分かった(つもり)。 ◆MC.3
前曲のアクセサリーとして、ジョナさんが持参したブーケを用いて、ブーケ・トスを行うという事になる。
「じゃぁ、ブーケを受け取った人は、りんご娘.の新メンバーにしてあげよう!」
というオチに、会場は大いに沸いていた。 ◆星のかけらを探しに行こう 金星さんが、また涙を流してしまうんじゃないか?と心配したが、それは杞憂だった。今度はキッチリと歌い切り、「Power Live 2005」のリベンジ成功。優しく合わせるのではなくて、三人が三人、思い切り声を出しながらバランスを取るようなコーラスに、より以上の力強さがこもっていた。
と、歌っている途中で、ジョナさんのドレスに付いていた装飾の花が取れてしまう。そこで何を思ったかジョナさんは、それを隣のレッドさんに渡してしまう。 いつもながら、突拍子もない閃きとそれを実現してしまうジョナさん。それを壊す事なく演出に仕上げてしまうレッドさん。落ち着いて状況を受け止める金星さん。そんな三者三様の個性とセンス、度胸が垣間見られた一瞬だった。 ◆りんごのキモチ
BGV用のスクリーンに歌詞が映し出され、「皆さんも一緒に歌って下さい」で、本曲へ。
曲の途中では、モデルさんが、サイリュームを振りながら、全員ドレス姿でステージ上に。狭い舞台ながら非常に華やかに彩られる。
間奏部分でバンド紹介、メンバー紹介。そして、モデルさんも含めたグランメール山海荘のスタッフに謝意を表してから、最後に客席も煽っての大合唱。そして、いつものように「ヘイヘイヘイ!」で締め。 ◆終幕 -> 撮影会(状態!?) 非常に密度の濃かった本イベント。その空気から離れ難く、思わず「アンコール!」と声を掛けてしまったが、時計を見てみれば終了予定時刻を15分くらいオーバーしており、当然ながらアンコールはナシ(泣)。
即売会の合間を狙って写真撮影を試みていると、「(りんご娘.は)この後、ステージに戻りますから、ちょっと待っていて下さい」との周知。即売会が一段落した所で、ドレス姿の「りんご娘.」がステージへ戻り、ケノシルの面々や、グランメール山海荘のスタッフ、ドレスを脱いだモデルの方々との記念撮影が行われた。
「りんご娘.」をはじめ、スタッフの方々にもお礼を言いつつ部屋へと引き上げ、そのままホテル内の温泉へ。今日一日を思い返しながら、まったりと一風呂浴びて出て来ると、丁度、H.A.S.P.の樋川代表が撤収される所であった。のんべんだらりと風呂を浴びている自分が、チトばかり恥ずかしい。
事実とは異なる表記があるかもしれませんが、ご了承下さい。 |