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◆往路
関東地方の梅雨入りが宣言され、八戸方面の天気予報も「曇り時々雨」と、イマイチすっきりしない天気予報の中、東北新幹線を乗り継ぎながら二戸へ。
ライブの行われる三戸までは、様々な選択肢の中から行動の自由度を確保するためにレンタカーをチョイス。時折、天気予報を笑うかのような薄日が射す中、初夏の陸奥路を満喫しつつ、スバルショップ三戸へと車を走らせる。車内に流れるBGMは、勿論「青森林檎」。
◆会場
二戸から制限速度を守って走って30分。スバルショップ三戸(株式会社東自動車商会)さんに到着。入口ではうさぎ(犬だったかな?)の着ぐるみがチェッカー・フラッグを振って下さってのお出迎え。
車を乗り入れがてら、左手のディーラー事務所に目をやると、なんと事務所内でケノシルがリハーサルの真っ最中。雨天を心配していたものの、これで一安心。実際、ライブの最中には強めの西陽が射し込むなど、天気予報は良い方にハズレてくれた。
因みに当方の到着と前後して、ケノシルのリハーサルは終了。もう少しだけ早く着ければとも思うが、こればかりは仕方ない。
当方が想像していた以上の人出で、レンタカーを停めさせていただいた段階で、駐車場は満杯。
事務所の前には、目玉展示のカブトムシ(成虫&幼虫)や、金魚すくい、子供さん向けの雑貨売場などが所狭しと立ち並び、子供さんが嬌声をあげながら楽しんでいた。
12時を少し回った所で、来場されているプロ・テニス・プレイヤーの方のトーク・ショーが開催された(名前失念!)。スバルショップ三戸さんとも浅からぬ縁がおありになるとの事で、司会者にプレゼントをせがまれて、困った笑顔を浮かべながらも、新品のラケットを供出しておられた。
創立10周年記念期間中に新車をお買い上げいただいた方に、抽選でプレゼントされるとの事らしい。
◆開演
イベントの開演時間に合わせるように、スバルショップ三戸さんの青いTシャツを着込んだ子供さん達40人ほどがステージに登場。「???」と思っていると、袖から「りんご娘.」が登場し、子供さん達と記念撮影。そのまま子供さん達は回れ右。ステージ直近の最前列に着席し、ステージを観賞するようだ。
定刻を5分ほど過ぎた所で、H.A.S.P.のスタッフがステージへ。
初進出の土地という事もあり、H.A.S.P.の活動についての告知を実施していた。
因みに観客数は、子供さん達を含めて200人前後という感じだったろうか。
子供さんのご両親であろう、ビデオカメラを抱えた家族連れの姿も、チラホラと目にした。
そして、立錐の余地がなくなったフロアを横切りながら、「りんご娘.」が登場。
拍手が鳴り響く中、「すいません、ゴメンなさい」と笑顔で人ごみを掻き分けながら、ステージへ。
◆津軽のふるさと
オープニングは、アカペラも板について来た「津軽のふるさと」。
先般の「マメコバチ スーパーライブ 2005」のレポートでは、「オープン・ステージであるにも関らず、何とアカペラ!で歌われる事に驚いてしまう」と記したが、今日、クローズ・ステージでの「津軽のふるさと」を聞いてみて、「りんご娘.」の唄う本曲は、オープン・ステージのような広い空間がある会場に適しているのだな、と実感した。
オープン・ステージだと、適度に声が空へと散ってしまうので、声の余韻を楽しく聞く事が出来る。ところが空間的に広さのない屋内となると、声が自然に散り切らず、飽和したように聞こえてしまい、絶品である所の無音の間が活きてこない。
両者の違いを知る耳には、これがちょいとばかり勿体ない。
しかしながら、ジョナさん、レッドさん改めベイビィさんの歌唱には大きな穴もなく、安心して聞いていられた事を、念のため付記しておく。
◆リンゴの唄
ここ最近は、津軽のふるさととペアで歌われる、既存曲の定番という感じ。
思えば「りんご娘.」を初めて知った時から聞き続けている事になるのだが、津軽のふるさとと比較すると、手慣れているというか、唄い続けて来た自信から来るのであろう、力の抜け具合が程好くて、対峙して聞かされるというような、緊張感を強いられる事がない。
そういう意味からも、津軽のふるさととリンゴの唄は、「りんご娘.」の硬と軟の歌声を聞かせるのに、相応しい組み合わせ・選曲ではないかと思う。
◆MC.1 自己紹介
「南部の皆さん、こんにちわ!り‥‥‥」んご娘.です、と続けようとしたようだが、ステージ前に陣取った子供さん達から「こんにちわー!」と、元気な返事が返って来る。
おっとっと、という感じの笑顔で、「元気な返事、ありがとう!」と応じながら、「りんご娘.です!」。
スバルショップ三戸さん創立10周年記念への祝辞を交えながら、「とても車が大好きです。車を買う時は、スバルショップ三戸さんで買おうと思います!」(ジョナさん)、「車については何も知らないのですが、ジョナの影響で車に興味を持つようになりました」(ベイビィさん)というコメント付きの自己紹介から、次の曲へ。
◆恋のフーガ
これは意表を突かれた選曲。
ケノシルの演奏で聞くのは初めて(だったかな?)だが、やはり懐メロは生バンド演奏で聞きたいものだ。
ご家族連れ、特に高齢と思われる方の反応が、非常に良かった。
印象的だったのは、互いの腕を絡ませた、ジョナさんとベイビィさんの振り付け。
腕を絡ませるという歌い方なのにも関わらず、コーラス・ワークも非常に流麗にまとまっていた。
◆焼きりんご
これも、意表を突かれたといえば、意表を突かれた選曲。
ジョナさんとベイビィさんの想いや、試行錯誤が織り込まれていたのではないかと思える、骨太な歌声が印象的な楽曲に、生まれ変わっていた。
ただ、想いに歌声が追い付いていなさそうな所もあったので、今後の精進に期待したい。そして、程良く肩の力が抜けた、正真正銘・ゴールデンコンビの色に染まった「焼きりんご」を聞かせて欲しいと思う。
◆DANZEN!ふたりはプリキュア (Ver.Max Heart)
オープニングと間奏の台詞も板について来た本曲。ジョナさんの台詞も、普通にストレートな発声になっていて、とても良かった。
人波に埋もれてしまい、最前列の子供さん達の表情などはよく見えなかったのだが、歌っている二人の表情から察するに、程好い反応が返って来ていたのではないだろうか。
そんな子供さん達の影響なのか、この曲も肩の力が抜けてリラックス出来ていたようで、ダンスのまとまりの良さ、コーラスの心地好さが、目と耳にちゃんと届いていた。
◆MC.2 渋谷和生氏、登場
「私達のバックバンドは、ケノシルというのですが、今日はスペシャル・ゲストが加わります」という前フリから、「三味線奏者の、渋谷和生さんです!」と、今日はしっかり「しゃみせんそうしゃ」と発音する事の出来たベイビィさんの紹介で、津軽三味線を抱えた渋谷和生氏が、やっぱり人ごみを掻き分けるようにしながら、笑顔で登場。
渋谷氏の、津軽三味線演奏における素晴らしい経歴・実績の数々を披露し、「りんご娘.」は袖へと下がる。そして、マメコバチと同様に、渋谷和生氏のスペシャル・ライブに突入。
先の津軽のふるさととは異なり、渋谷氏の津軽三味線は、クローズ・スペースである今日の舞台の方が良かったように思えた。爪弾く旋律が消えぬうちに、どんどんと音が折り重なってゆくのが良く分かり、音の強弱や表情などの差が、より明瞭に耳に届いて来る感じだ。
特に演奏終盤、弱音を細かく爪弾きながら、徐々に音量を上げて来る部分の演奏などは圧巻。
当然、客席からは拍手!
こんなにも本格的な津軽三味線演奏を耳に出来るのだから、掛け値なしで「りんご娘.」のイベントというのは、一粒で二度美味しいと実感する。
◆Give Me Power
渋谷氏のスペシャル・ライブ終了と前後し、ドラムスがリズムを作りながら、本曲のイントロへ。
ここで、人混みを掻き分けつつ、フルート担当のフミたんさんも笑顔での登場。
そして「りんご娘.」も再登場。衣装の変更などは、特にない様子。
渋谷氏の熱演に引きずられたのか、本曲のオケは今まで聞いた中で一番、良かった。
津軽三味線の音が、バンド演奏に負けてしまう一歩手前の所で喧嘩を売っていて、不安定なようでありながら、双方の持ち味が活かされた形で融合し、緊張感のあるバランスを構築していた。
演奏のテンポを若干落とし、津軽三味線のPA音を少し強める事で、各パートの演奏に余裕が生まれ、結果、総合的に良い音を奏でる切っ掛けとなった、のではないかと推察するが、どうだろう?
そんなオケに負けじと「りんご娘.」のダンス&ボーカルにも力が入り、イントロや間奏での腕を掻き上げる仕草、「ヤーヤド!」と腕を振り上げる仕草もビシッ!と決まっていた。
◆MC.3 バンド・メンバー紹介
「では、一人、約五秒で」(ジョナさん)という事で、バンド・メンバーの紹介タイム。
マメコバチよりも若干長く(??)、2〜3秒は時間を与えられた感じで、ドラムのシブさんが立ち上がってバンザイをしたり、ギターのhiroさんがステージ中央に歩を進め、キメのポーズを取ろうとするだけの余裕があった。(が、hiroさんのキメのポーズは、「りんご娘.」が立ち塞がるようにして阻止。惜しいなぁ)。
◆Jonkara
「津軽三味線とフルートが加わった、スーパー・ケノシルで、次の曲です」で、本曲。
Give Me Powerでの遅れ(??)を挽回するかのように、かなり速いスピードで演奏される。
聞く度に演奏スピードが右肩上がりに上昇しているような気がするのだが、ジョナさんとベイビィさんのボーカルが、全く無理なく歌われている事を勘案すると、このスピード感こそが、本曲の持つ元々の姿なのかもしれない。
相方がソロ・パートを歌っている時の、腕を真一文字に伸ばす振り付けを笑顔でこなせるようになった辺りにも、「りんご娘.」の成長の足跡が、確かに見て取れる。
Give Me Powerを「重厚」とするなら、Jonkaraは「鋭敏」とでも言うべきか。そんなコントラストが、津軽三味線をキーとして映し出されるのも、新時代の津軽音楽ならでは、という所だろう。
◆LOVE&SOLDIER
歌詞的には大人向けの楽曲であるのだが、ベイビィさんが眼前の子供達に語り掛けるように、目線を落としながら歌い続けていた姿が印象に残っている。
ジョナさんは子供達にも目を向けるのだが、スッと目線を遠くに流がす瞬間があるなど、目線の投げ方にも両者の個性が滲んでいるようで、面白い。
◆Fly High
当方の気のせいかもしれないが、シブさんのドラムスが、凄く聞き易い音になっていた。最初は気のせいかな、とも思ったのだが、サビ前後のシンバルなどが、絶妙のタイミングで弾かれているように聞こえた。「ケノシルの皆さんも、鍛錬を重ねてるんだな」と、思わず一人でニンマリしてしまう。
この曲における、「りんご娘.」の元気の良いハジけっぷりは、いつもの通り。
横方向に余り広くないステージと、眼前に小さいお友達が座っている事もあってか、躍動を全面開放せずに、少しだけ抑制して踊っていた、かもしれないが。
◆MC.4 みんなで一緒に、りんごのキモチ!
「最後の曲になりますが、いずみ幼稚園のお友達と一緒に踊りたいと思います」との事で、疑問が氷解。どうやら、いずみ幼稚園のお友達は、この日のために「りんごのキモチ」の振り付けを練習して来たらしい。そら、ステージに上がって、「りんご娘.」と記念撮影する訳だ。
「じゃ、練習してみようか」という事で、ジョナさんが踊りの手本を、ベイビィさんが歌唱をする形で、ゆっくりとしたテンポの、「りんごのキモチ」のサビが演奏される。
練習をして来たとはいえ、小さなお友達が物凄く上手に踊る様に、ビックリ仰天!
「私達も負けないように踊らなきゃ」(ベイビィさん)との事で、大団円・りんごのキモチへ。
◆りんごのキモチ
練習でサビを上手に踊る姿にも驚いたが、小さなお友達が曲頭からちゃんと振り付けをしている姿に、二度ビックリ!しかも一糸乱れずに、ちゃんと踊る、踊る、踊っている!
思わず「す、スゴイ!」とうめきながら、破顔一笑。手元で小さく拍手をしてしまう。
面白く、そして興味深かったのは、二番。
一番とは歌詞が異なる訳だが、曲は同じなので一番と同じ振り付けをするのだろう‥‥‥と考えるのは、あくまでも大人の目線。ほとんどの子供さんが、歌詞が違うという事を認識したようで、自信なさげに手を振りつつ、「ここは、どう踊れば良いんだろう?」という感じで、「りんご娘.」の振り付けを真似ようとしていた。
あの齢でも、曲だけではなく、歌詞までをも理解(というか、記憶)した上で踊っている事に驚きを禁じ得ない。
サビについては、一番も二番もほぼ同じという事もあり、子供さん達に笑顔が戻る。
元気良くお空に手を上げながら、小さいりんごをクイクイさせて、あっちでモリモリ、こっちでモリモリ!
そして最後は、「りんご娘.」のお姉さんと一緒に、両手を差し出しての、決め!ポーズ。
観客席からは、万雷の拍手。「りんご娘.」も拍手、ケノシルも、思わず拍手!
これは、心底から感動的なシーンだった。
この「りんごのキモチ」を見られただけでも、三戸まで足を運んだ甲斐があった。
いずみ幼稚園の、小さな小さなフロント・ダンサー(??)の皆さん、本当にお疲れ様でした。
◆CD即売会&撮影会
いずみ幼稚園のお友達が、まず退席。出口の所で、参加賞のお土産を受け取っていたようだった。
オレンジのジャンバーを着た、H.A.S.P.の練習生が、笑顔で手を振ってお見送り。
が、それに合わせて保護者の皆さんも店舗の外に出てしまわれたのは、ちょいとばかり計算外だったようで、折角の機会だけに勿体なかった。
それでも老夫婦がCDを買い求められていたり、小さいお友達が握手を求めてやって来たり、限定発売の「りんご娘.マグカップ」が好評を博していたようだった。
その後、短時間ながらも撮影の時間が設けられて、ファンの方々が思い思いにシャッターを切る。
そして「次は7月に青森でお会いしましょう!」という「りんご娘.」の挨拶を以って、初の南部開催のライブは、盛況のうちに幕を閉じたのでした。
本文中のMC、会場描写、その他は、全て当方の記憶に基づき書かれています。
事実とは異なる表記があるかもしれませんが、ご了承下さい。
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