| スーパーライヴ2005 青森林檎 in 青森QUARTER |
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◆経緯
ライブハウスのようなハコを利用した「りんご娘.」のライブは、半年に一度のお楽しみという感じで開催されるが、今回は青森市にて行われる初の単独ライブという形になった。
「りんご娘.」が、そのような歴史を背負うのか背負わないのかはさておき、青森県の県庁所在地に「with スーパーケノシル」で初見参!というのは、やはり今年の下半期に向けて、大きな節目になるのではないかと思う。 ◆往路
今回はライブの開始時間が遅いという事もあり、ハナから日帰りという選択肢は消滅。 ◆会場
開場は17時半という事だったが、17時頃には青森クォーターに到着。既に先着されていた方々もいて、入口の前で雑談をされたりしながら開場を待っておられた。
会場内には、折り畳み式ながら椅子が整然と並べられており、皆さん、思い思いの場所に着席されている。 ◆ピンクレディ・メドレー
定刻にケノシルの面々がステージへ登場し、スタンバイから演奏開始。 確かに日本の音楽シーンを振り返ってみると、女性のコンビ、女性デュオとして一時代を築いた筆頭格として、ピンクレディが存在するのは疑問の余地が無い。また、今日のように年齢層がある程度バラけている観客を相手にする事を念頭に置くと、ツカミとして認知度の高いピンクレディの楽曲をアタマに持って来るというのも、悪くない選択であったと思う。 ◆津軽のふるさと
暗転したステージにスポットライト一条。渋谷和生さんの津軽三味線独奏へ。
ピンクレディ・メドレーの後、袖に下がっていた「りんご娘.」は衣装を、「あどのまつり衣装」(りんごもぎをする「りんご娘達」の絣の着物を現代風にアレンジした衣装、らしい)に替えての再登場。 「マメコバチ スーパーライブ2005」での本曲に感動し、又、それが記憶の中で美化されているため、ついつい比較してしまう自分が居るのだが、絶対値で考えれば全く問題のない内容であったと思う。天恵の一瞬だったかもしれない「マメコバチ スーパーライブ2005」を全ての基準にしては、酷というものだろう。 ◆リンゴの唄
安心して聞ける楽曲としての地位を確定した感のある本曲。 ◆MC.1 〜 ファーストアルバム「青森林檎」紹介
「皆さん、こんばんわ!りんご娘.です」で、自己紹介へ。
そのまま、バックバンド「ケノシル」のメンバー紹介へ。 そうこうしていると、ステージ前に静々と電動スクリーンが降下。液晶PJを介し、好評発売中のファーストアルバム「青森林檎」に収録されている各楽曲についての解説や、シングルとしての発売日などが、順を追って映写される。「りんご娘.」という活動の歴史を感じる一瞬である。 ◆You
物憂げなピアノ(だったと思う)の音色に誘われるように、「りんご娘.」がステージ袖より再登場。
「青森林檎」に収録されている「You」とは180度異なる、明るく弾むようなアレンジ(だったハズ)。 ◆バスターミナル
こちらは「青森林檎」に収録されたオケと大きく変わらぬアレンジで登場。 ◆海 今日のライブで、唯一、首を捻った瞬間のあったのが、この「海」。今まで当方が聞かせていただいた範囲内では、金星さんの独壇場という印象が非常に強かった。つまりそれは、高音域を如何に綺麗に歌い切れるかが、この曲の生命線である、という事なのだと思うのだが‥‥‥。 一番をベイビィさん、二番をジョナさん、以降はデュエットという構成で歌われたのだが、ベイビィさんは優しい声質で、どちらかといえば高い声なので、及第点と言って申し分ない声だったものの、ジョナさんは明らかに彼女が得意としている帯域からは外れている声を出す事に、苦心惨憺していた。
デュエット・パートでは、ジョナさんは多少低いキーで歌い、キツいながらも許容範囲だったように聞こえたので、ソロの時も敢えてキーを下げて歌ってしまっても良かったのではなかろうか。 ◆雪のブルース
「海」での鬱憤を晴らすかの如く、ジョナさんのダミ声が大爆発。
高音のパートをハモっているベイビィさんを霞ませるかのような、力強いダミ声の貫通力、そして破壊力こそが、ジョナゴールドの真骨頂であろう。 ◆エアポート バラード系の楽曲を積み重ね、十分にシミジミとさせておいてから、ノリの良い曲に突入するというのもステージ構成の妙であろう。キッチリと飛行機の爆音までSEとして組み入れているのに感心しきり。
しかし、ライブハウスでのコンサートだというのに、男性コーラスが入らないのは、何故、何故、何故なんだぁ〜!hiroさんの声が素晴らしい事を知っているだけに、これはやはり残念。 ◆Fly High 「Fly High!」、「Fly High!」と、「りんご娘.」自らが腕を振り上げて、観客席を煽り立てるイントロに、積極的に会場を盛り上げてゆこうという部分での工夫を垣間見た。観客も当然のように腕を振り、声を出し、それに応える。 本編に入っても、「はいはい、皆さん、腕が下がって来ちゃいましたよ〜!」などと、煽りを忘れない一方で、歌にも微妙にアクセントをつけて、ライブならではという感じで発声を崩していたのが印象的だった。 ◆焼きりんご 「Fly High」から間髪置かずに演奏が開始されたが、歌い始めたか、始めないかの辺りで、ジョナさんが「あーっ、待って待って待って!」と、伴奏を止める。ベイビィさん、ケノシルの面々が怪訝とする中、「え〜と、ナンデ止めたんだっけ?」とボケをかましながら、恒例となった「モンキーダンス -> ツイスト -> グィングィン」を皆さんも踊りましょうよ、という話になる。
ジョナさんが「踊ってくれますよね?」と客席に問いかけると、「やだ!」と、間髪入れずに女子校生らしき観客から声が掛かる。 同年代の女性同士という事もあるのだろうが、嫌味のない絶妙なその掛け合いに、あちこちから拍手と笑い声。意を決したジョナさんが、笑顔と真顔の混じったような表情で、 「分かった。ウチらの言い方が悪かったんだ。‥‥‥‥‥‥踊れ!」
と、ドスの効いた声で命令すると、場内は爆笑と拍手に包まれた。 ◆MC.2 H.A.S.P.プレゼンツ 愛の劇場 再び電動スクリーンが降下を開始。場内が暗転すると、スクリーンには「H.A.S.P.プレゼンツ 愛の劇場」とのキャプションが。弘前の河原かどこかで撮影したのであろう寸劇なのだが、これがシュールに大真面目で面白かった。
登場したのは段ボールで作られた軽トラに乗った若人と、彼を待っていた彼女。
「た」は、彼女の名前(たえさん、だったかな?)の一文字で、「1」は英語の「I」(アイ)、「4」は「し」、「2」は「て」、「3」は「る」を示していて、全部合わせて「たえ、愛してる」。 ライブハウスの設備に起因するのか、音声がブチブチと途切れがちだったのが、ちょいと残念だったけれども、内容が申し分ない出来だっただけに、また見せていただける機会があれば、と思う。今回限りでお蔵入りしてしまうとしたら、それはやっぱり勿体ない。 ◆彼の軽トラに乗って
そして、いよいよ本邦初公開!津軽三味線とフルートのイントロから、新曲「彼の軽トラに乗って」! とはいえ、曲の詳細を文字で伝えるのは無理である以上、「乞う、ご期待!9月22日の全国発売!」という話にせざるを得ないのだが、歌声を耳にした感触からすると、ベイビィさんとの相性が良い楽曲のような気がした。そう、「ブライダル・デート」で感動を巻き起こした、「守ってあげたい」の延長線上に歌声があるような、そんなイメージ。 あとは、フミタンさんの年輪を感じさせるフルートが、暖かさと優しさを醸し出していて、効果的に「りんご娘.」の歌声を後押ししていたのだが、はてさてCDではどのような仕上がりになっているのであろうかと、期待は膨らむ。 ◆MC.3 「彼の軽トラに乗って」について 「私のような、美人で、ナイスバディで、アタマの良い女性との出会いを歌った曲なんですよ」と、ジョナ節をあちらこちらに散りばめつつ、ベイビィさんが「リンゴ農家の青年と、都会の女性の恋を歌った楽曲になります。2005年9月22日に、全国一斉発売となりますっ!」と、陸奥新報さん、東奥日報さんにて紹介された内容を丁寧に告知していた。 ◆Give Me Power
場内一時暗転から、少し長めのケノシルの間奏を挟み、ここ最近の定番となっている、白と黒の衣装にて、「りんご娘.」が再登場。 しかし改めて気が付いてみれば、渋谷さんがスペシャル・ゲストという括りを離れて、自然とケノシルに溶け込んで、揚揚と津軽三味線を爪弾いていらっしゃるというのは、本当に凄い光景だ。 ◆MC.4 津軽弁講座
PA横よりサングラスを摘んだジョナさんとベイビィさん。
何回か拝聴し、「わだなばすきだ」位は聞き取れるようになったものの、ちょいと複雑な言い回しになると、悔しいかな、やっぱり途端に分からない。 ◆LOVE&SOLDIER
先の「Fly High」と同様か、それ以上に発声を崩した感じで歌唱していたのが印象に残る。
基礎が強固であるからこそ、アドリブというものが活きて来る。 ◆Jonkara 右肩上がりに、演奏のスピート・アップに突き進んで来た「Jonkara」だが、今回は先日の「愛の広場」よりは、スピード・ダウン。脱線しては元も子もないので、ATSを装備して、「スーパーライブ in 三戸」くらいの演奏スピードに落ち着いたという所だろうか。 と、歌い出しの歌詞を、ジョナさんが間違えてしまったようで、「ストップ、ストップ!」と演奏を止める。ニヤニヤしているケノシルの面々に、「今のうちに水分補給をした方が良いですよ」などと言いながら、ステージの端の方にベイビィさんを呼んで、客席に背を向けながら、「えっとさ、最初の歌詞ってさ、ボソボソヒソヒソ」と、井戸端会議。
この演奏停止は、演出だった(と思う)「焼きりんご」とは異なり、ジョナさんの頭の中が、本当に真っ白になってしまったがために生じたものではないかと思うのだが、ベイビィさんとステージの端で井戸端会議を開催し、客席には背を向けながら、その実、会話はマイクでわざと客席に漏らしてしまうという、お笑いのコントに良くありそうな寸劇に、即興で仕立て上げてしまった事に感心した。 演奏を止める事態になったのは失点かもしれないが、今回のように、それを帳消しに出来るホームランを打てるのがライブの面白さ。同時にそれは、日々の鍛錬で育まれた、「りんご娘.」と「ケノシル」の信頼関係、チーム・ワークの良さがあればこそ可能な事なんだよな、と思い至る。 ◆MC.5 ケノシル・メンバー紹介 「Jonkaraで、本編は終わりとなります。最後に改めて、メンバーを紹介します」との事で、ドラムのシブさんから順に、今度は渋谷さんやフミタンさんをも含めて、ケノシルのメンバー紹介。
「平均年齢34歳(だったと思う)の、オジさんバンドです」というジョナさんの話を受けて、「えー、平均年齢を引き上げているフミタンです」と、少しだけ高齢のフミタンさんが、すまなさそうに自己紹介。場内爆笑。 そして、ずーっと無視され続けていたhiroさんが、ようやく紹介されるという段になって、ステージ上から姿を消してしまう。「りんご娘.」が「あれれ?」という表情をしていると、客席後方のスタッフ出入り口から登場し、拍手が降り注ぐ中を、ギターを抱えて疾風のようにステージに駆け上がって、決め!のポーズ。
これにてメンバー紹介が無事終了。 ◆A.D.D. 暗闇の中、「ケノシル」のメンバーがスタンバイ。シブさんのドラムとhiroさんのギターに、フミタンさんのサックス(だったと思う)が折り重なった所で、「りんご娘.」が「青森林檎」とプリントされた可愛らしいTシャツにて登場。「アンコール、ありがとうございます。では、皆さん、スタンダップ、プリ〜ズ!」という掛け声もあって、観客は総立ち。
アカペラで耳にする機会の多かった「A.D.D.」だが、今回はバス・ドラムとベースの低音と、サックスの艶やかな音色を強調した、ディスコ・サウンド(とも違うか?)に衣替え。 ◆りんごのキモチ
「簡単な振り付けですから、皆さんも真似して踊って下さい」から、「りんごのキモチ」。
終幕間際の数フレーズを、「まだまだっ!」、「もう一回!」などと言いながら、3〜4回繰り返し、大きく大きく観客を煽って、いつもの右手を差し伸べるポーズで決め! ◆終幕 → 即売会 → 撮影会
「以上をもちまして、本日のライブは終了致しました」という告知があり、客席に灯が入る。
そして、「今日は、ありがとうございました!」という、ジョナさんとベイビィさんの最敬礼を以って、初の青森市での単独ライブは、幕を閉じたのだった。
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