菊と紅葉まつり at 弘前公園植物園

菊と紅葉まつり

◆久方ぶりに弘前

五重塔 約一年ぶりの弘前。駅前のその変貌ぶりに驚く。
 東京のように急峻ではないが、見慣れた風景が日々、移り変わっているようだ。

 思っていたよりも暖かかったが、風が通り過ぎると首筋は寒い。帰途に利用したタクシーの運転手さんの話だと、今年は暖かい日が続いていて、紅葉の盛りも2〜3日後だったのではないか、とのこと。
 それでももう一月もすれば、冬将軍が来訪するから‥‥‥などという話を聞けば、関東では実感する事が減っている四季の移ろいという貴重な自然からの恵みが、弘前には残っているんだな、と思いに耽ったりもする。

◆リハーサル

 少し早めに、会場である弘前公園植物園に到着。
 開演二時間前だというのに、ステージ前には親子連れ、老夫婦、若いカップルの姿などがチラホラと目立つ。親子連れに至っては、明らかにりんご娘.目当てと分かる方々も多く、自然と嬉しくなる。

リハーサル風景 12時30分を過ぎた頃、ジャージ姿のりんご娘.が登場。音響スタッフさんなどに、元気良く挨拶をした後ステージに上がり、観客席におじぎをしてから、「リハーサルをやらせていただきます」との事で、「LOVE&SOLDIER」のオケがPAから流れ出す。

 返しのPA音量など、数点を音響スタッフさんと確認し、約10分でリハーサルは終了。
 「私達のステージは、13時30分からになりますので、時間が許すようであれば、お集まり下さい」と挨拶・一礼をしながら、舞台裏へ。

 実はこの段階で、ステージ前は黒山の人だかり。二年前、全く同じ場所で行われた記憶を手繰り寄せるのが憚られるような浸透の上昇曲線に、今更ながらに驚く。

◆GIVE ME POWER

 定刻、「菊と紅葉まつり」の実行委員?の女性が、落ち着いた声でライブ開始の告知と、りんご娘.の簡単なプロフィールを紹介。「それでは、りんご娘.の皆さんです」の声と共に、ステージにジョナさん、レッドさん、そして練習生二名が登場。練習生はジョナさんとレッドさんの外側、少し後方に位置取り、バックダンサーとして躍動した踊りをイントロから披露する。立ち位置は、左手から練習生、ジョナさん、レッドさん、練習生。

GIVE ME POWER 久しぶりに耳にした「GIVE ME POWER」。
 いや、りんご娘.の生の歌声自体が久しぶりだった訳だが、ジョナさんの抑揚をつけた節回しは、格段の進歩を遂げている。レッドさんの一途な声も、通りの良さが増している。
 生声を耳にせず、「青森林檎」などの声を瞬間冷凍したパッケージばかり聞き続けていたからこそ分かる、明らかなる差異。今日は楽しませて貰えそうだ。


◆自己紹介

 何時頃からだろう、りんご娘.の二人のMCを、安心して見ていられるようになったのは。
 観客を巻き込んで「こんにちわー」と大合唱させてから、よどみなく色々な話を折り込んでの自己紹介。一度も「えーっと」と詰まったり、言い直したりする事なく、笑顔で中国に出掛けた事などを話してゆく。

◆バスターミナル

 「少し季節がずれますが、日本一である弘前公園の桜。それを思い浮かべながらお聞き下さい」と、一昨年の「菊と紅葉まつり」でも披露されていたバラード「バスターミナル」。
 桜を出会いと別れの象徴として歌い上げた本曲は、バスターミナルではない弘前公園も、ご当地の一つといえる楽曲なのかもしれない。

 ジョナさんとレッドさんの、パートを分けて歌いながら溶け合わさるコーラスに、「りんご娘.」この二年の年輪を感じた。背後では、練習生が歌声に合わせてしっかりと踊りをこなし、りんご娘.の新たなる年輪を、しっかりと刻んでいる。

◆LOVE&SOLDIER

頑張れ、練習生! バラードの後は、セオリー通り元気の良い曲で「LOVE&SOLDIER」。
 二名の練習生が加わり、総勢四人でのダンス、ダンス、ダンス!は、文句なくステージ映えする。
 りんご娘.が、積んだ経験を笑顔に変えているダンスだとすれば、練習生のそれは、笑顔を積み重ねて学ぼうとしているダンス、とでも表現すれば良いだろうか。

 技巧の優劣は、主たる問題ではない。覚えたての振り付けをこなすのに精一杯ともなれば、若干、笑顔が曇ることもあるだろう。しかし、ステージに立つ、立てるんだという緊張感と喜びを、是非、練習生は胸に刻み付けて欲しいと願う。
 お愛想だけの笑顔よりも、未熟さを知った者のみが出せる苦痛の表情の方が、観客の心に届く。
 そして練習生のお二人は、ちゃんとそういう表情を魅せる事が出来ていたのだから。


◆世界に一つだけの花

 サプライズ選曲という事のようで、「皆さん、ご存じの曲ですよね。中国でも歌って来ました。是非、一緒に唄って下さい」で、「世界に一つだけの花」。

 他歌手の持ち歌は、りんご娘.の歌唱力、コーラス力を客観的に判断する良い機会なのだが、ジョナさんの大人びた骨太な声と、レッドさんの突き抜けるように真っ直ぐに伸びる声。それらがブレンドされた「りんご娘.」としての歌声。ただ一言。素晴らしいじゃないですか。

 曲中のサプライズは、練習生がマイクを手に取り、その歌声を披露したこと。
 緊張した表情で、振付を踊りながら一生懸命に歌う練習生。初々しい緊張が声に出ている。

 無論、声量、音程、抑揚、「りんご娘.」の二人とは、断絶といって良いほどの力の差がある。
 ただ、かつてはジョナさんも、そしてレッドさんもそうだったということ。
 日々の細かい積み重ね、その先にジョナさんとレッドさんは待っている。
 「りんご娘.」の早苗達、苦難に負けずに花を咲かせるよう、頑張れ、頑張れ、頑張れ!

◆○×クイズ

 「世界に一つだけの花」は、ラストサプライズとして、エンディングが寸切れ。
 りんご娘.もビックリという感じで苦笑いしていたが、アクシデントに動じる事もなく、さっと流して観客参加型のサプライズ、「りんごにまつわる○×クイズ」へ。
 ○×クイズは、小さなお友達が大勢参加してくれて、以下の三問が出題されていた。

  Q1. りんごは、りんご科の植物である。
  Q2. 一個のリンゴで、重さが2kgを越えるリンゴがある。
  Q3. 佐渡の「トキ」と同じ名称のりんごが存在する。

○×クイズ Q1で、参加した小さいお友達の9/10が脱落という、今日イチのサプライズ。最終的には、小さい女の子二名が勝ち残り、りんご娘.からプレゼントを受け取っていた。

 因みにクイズの答えは、自力で検索してみて下さい。
 見付けられない問題ではない‥‥‥と思いますヨ。

◆津軽富士

 前日、ブログで告知されていたという、ジョナさんからのサプライズ。
 それが、ジョナさん初の作詞楽曲という「津軽富士」のお披露目だった。
 ステージ上では笑顔を絶やさないジョナさんが、緊張で真顔になっているのが微笑ましい。

 歌詞を含めた楽曲そのものは、一昔前、結婚する直前の頃の森高千里さんを髣髴とさせる、正統な女性ポップス系バラード。ジョナさんの身の回りに落ちているのであろう何気ない日常が、分かり易い言葉で紡がれ、それを弘前の象徴たる津軽富士 = 岩木山が暖かく見守っている、という雰囲気が良く出ている。

 歌い終わってから、「あー、緊張した!」と、ようやく破顔一笑したジョナさん。
 自身の成長に合わせながら、大切に歌い続けていって欲しい。


◆りんごのキモチ

 そして、本日最後の楽曲。もちろん「りんごのキモチ」。
 待ってました!とばかりに、「青森林檎」の赤いTシャツを着た常連のお友達を筆頭に、りんむすきっず達がわさわさとステージに上がる。総勢数十名(!?)のりんむすきっずは壮観の一語。
 りんむすきっず達が楽しそうに踊る姿を目にすれば、細かい台詞は何も要らない。

りんむすきっず1りんむすきっず2りんむすきっず
◆終演後

 「今日はありがとうございました。りんご娘.でした」と、練習生二人と共に一礼して、拍手の中、ステージを降りるりんご娘.。間髪置かずに、ステージ開始を告知していた女性スタッフが、グッズの販売と握手会、サイン界が行われる旨を周知していた。
サイン&握手会 が、周知を聞くまでもなく、テントを大勢の観客が取り巻いている。

 久しぶりにテントを覗かせて貰うと、以前は明確に分かれていなかったグッズ販売と握手会&サイン会が、明確に区切られ進行されていた。これは素晴らしいCS(顧客満足)向上の施策だと感心。
 りんご娘.にしても、グッズを販売したり、サインをしたり握手をしたりするよりは、サインなり握手にのみ集中した方が、短い時間ながらも濃密にファンと交流出来るのではなかろうか。毎回はグッズを買わずとも、りんご娘.と握手だけしたいという、小さいお友達のファンも多いのだから。

◆雑感

 一年ぶりの弘前を体感して、「ああ、これなら大丈夫だ」と、根拠なく頷いた。
 地道に真面目にしっかりと、浮ついた方向に走らずに、足元を固めて来た成果が、しっかりと根をはやし始めたと、実感する事が出来たから。
 これからは、大都市へ、亜細亜へ、そして世界へと飛躍するりんご娘.を、応援し続けてゆきたい。

 頑張れ、りんご娘.!
 頑張れ、弘前アクターズ・スクール・プロジェクト!


本文中のMC、会場描写、その他は、全て当方の記憶に基づき書かれています。
事実とは異なる表記があるかもしれませんが、ご了承下さい。


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