菊と紅葉まつり at 弘前公園植物園

菊と紅葉まつり

◆晩秋の弘前

 この季節に弘前を訪れるのが、半ば恒例となって数年経つ。
 「カルチュアロードでなくて、どうして菊と紅葉まつりなんだろう?」と、自分でも不思議なのだが、丁度、身体が空く季節である事と、りんご娘.(&アルプス乙女)が単独で出演し、かつ1時間という長さを堪能する事ができる、今となっては貴重なステージだから、というのが本イベントに足を向ける理由のような気がする。

 今回も、春の訪弘と同じく、前政権の遺産である休日高速道路1,000円均一制度を活用し、前日7日(土)に弘前入りを果たした。春のゴールデンウィークほどに混雑する事なく、快適なドライブを愉しむ事が出来た‥‥‥とはいえ、6時間を単独で運転し続けるのは、電車での北上とは異なる疲労を呼ぶ。

西濠の紅葉  運転で疲れた身体を癒すべく、今まで弘前城内で足を伸ばした事のなかった西濠と、護国神社周辺を散歩。
 昨年、寒風吹き荒ぶ中を自転車で疾駆し、その風の冷たさに凍えたのが嘘のように、今年は暑いのなんの‥‥‥。
 駐車場から弘前城まで歩くだけで、背中に多量の汗が滲むので、マウンテン・パーカーを脱いでしまったほど。(後で知ったが、どうやら気温は20度を越えていたらしい。かように自然とは気まぐれなものである)

 なお、弘前城の紅葉は、外堀は散ってしまった感があったものの、城内は丁度、紅葉の盛りという具合で、黄色や赤色が目に眩しかった。

◆リハーサル

多田あつしと夢弦会 津軽三味線ライブ  翌8日(日)は、早目に宿を出て、昼前には弘前城周辺の公共駐車場へ。しかし、弘前文化センターの駐車場は既に満車。慌てて市立弘前図書館地下の駐車場に向かうと、こちらももう少しで満車という盛況振り。早目に行動して良かったと、少しほっとする。

 開演の2時間ほど前には、ライブの会場である弘前公園植物園に到着。会場では、午前のイベントである「多田あつしと夢弦会 津軽三味線ライブ」が開催されており、片隅で三味線の音を楽しませていただきながら時間を潰す。
 何しろりんご娘.のイベント後には、約6時間の長距離ドライブが待ち構えている身の上。極力、体力の温存を図らねばと、日向と日陰を行ったり来たりしていた。

 時計の針が、13時を指そうとする頃、りんご娘.&アルプス乙女ご一行様が、会場に到着。
 今年も元気にハキハキと、音響担当のスタッフ諸氏に「宜しくお願いします!」とご挨拶。
 毎回、同じ事を書き記しているが、やはりこういう姿は目に気持ちが良い。

リハーサル風景  防寒用のジャケットを羽織って、りんご娘.&アルプス乙女がステージへ。ステージにはうららかな陽光が射し込んでおり、ジャケットは無用ではないかと思えるほどに暖かい。
 「皆さん、こんにちわ。りんご娘.です。これからリハーサルを行わせていただきます」と挨拶し、PAからオケが流れ出す。と、ステージ前には自然と観客が集まって来る。

 りんご娘.は「バスターミナル」、アルプス乙女は「バレンチ」という楽曲を歌い、マイクの音量やら立ち位置などを確認し、今回はアルプス乙女の工藤さんが代表し、「私達アルプス乙女とりんご娘.のステージは、13時30分からですので、お時間がある方は、是非、楽しんでいって下さい。宜しくお願いします!」と、挨拶・一礼をして、舞台裏へと下がる。

◆冬がはじまるよ

 定刻を少し過ぎた所で、男性MCが「本日は、お越しいただき、有り難うございます。ただいまより、りんご娘.さんのミニライブを行います。天気にも恵まれ、絶好のライブ日和となりました。最後までお楽しみ下さい」と、ライブの開始を告知。
 ステージ裏より、りんご娘.が登場し、「皆さん、こんにちわ。りんご娘.です。秋から冬に差し掛かるこの季節にぴったりの楽曲です」で、カバー曲『冬がはじまるよ』にて、ライブ開始。

冬がはじまるよ  向かって左手にジョナゴールド(以下、ジョナさん)、右手にレッドゴールド(以下、レッドさん)というお馴染みの立ち位置で、Aメロ、Bメロで交互に入れ代わって歌いながら、サビでは二人が合唱する。

 この曲を耳にした段階で、レッドさんの声質の変化(進化)に、思わず「おぉ!!!」と唸る。
 実は今春の訪弘時にも、その変化の兆候を耳にしていたのだが、屋内の狭い音響空間 & 当方がりんご娘.のライブのみに集中出来ない状態であったため、聞き間違いの可能性もあろうと考えていたのだが、そんな一抹の疑問が見事に氷解してしまった。

 当方の感じたレッドさんの進化については、本レポートで徐々に書き記していくつもりだが、レッドさんの歌声が大きく脱皮した事で、りんご娘.のダンス&ボーカルユニットとしてのステージが、また一つ階段を登ったというのは、間違いないように思われる。


◆自己紹介

自己紹介をするレッドさん  一曲目を歌い終え、「改めまして、皆さん、こんにちわ!」と挨拶すると、観客席からは拍手。また、小さな子供達から「こんにちわ〜!」との返事も飛び出し、「声援、ありがとうございます。私達が、りんご娘.です!」で、自己紹介へ。

 「私の出演した映画・三本木農業高校 馬術部をご覧になった方はいますか?あー、まだ観ておられない方が多いみたいですね。レンタルDVDも出ていますので、是非観て下さい」(ジョナさん)

 「地元のテレビ局やFM局に出演させていただいて、日々、弘前の良い所を勉強し、色々な人との触れ合いを楽しませて貰っています。是非、番組を観て下さいね」(レッドさん)

 簡潔にまとめさせて貰った自己紹介だが、実は程良いテンションで二人とも話しており、「今日はりんご娘.、自己紹介から喋り過ぎております!」、「いつも、それで怒られるんだけど、今日は一時間ありますから、喋り倒して皆さんと仲良くなりたいと思います!」と、ジョナさんが笑いのネタにしていたほどで、客席を気持ち良く暖めながら、実に上手く会話を転がしていたと思う。

 初めて観覧した「菊と紅葉まつり」の頃のMC、あれはあれで個人的には好きだったのだが、映画やテレビ、FM放送などを聞いて集うファンも増えた事を思えば、起承転結をしっかりさせて、かつ、笑いまで取れるようになった今の自己紹介の方が、しっくりしているのではなかろうか。

◆バスターミナル

バスターミナルを歌うジョナさん。何故かVサイン?  「今年の春、桜が咲く季節なのに、みぞれや雪の降る中で歌った、この曲を聞いていただきたいと思います」という事で、アコースティック・バージョンの『バスターミナル』。

 りんご娘.オリジナルのバラード曲して、初期の頃から歌い継がれ、季節はズレるものの、毎年、菊と紅葉まつりで披露される事も多い。
 個人的には、りんご娘.のバラード曲として、好きな楽曲の上位に位置するのだが、オリジナル・ファーストアルバム「青森林檎」に収録された前メンバー所属時の三人歌唱バージョンが完成型であり、それを凌駕する事は難しいのではないかと、ここ数年は忸怩たる思いを抱く事も少なくなかったが、今年のジョナさん&レッドさんの『バスターミナル』を耳にして、その印象が多少なりとも変わった。

 一番大きいのは、レッドさんの歌声の変化だ。
 これまでは、あっけらかんとした素直な発声という印象が強く、ややもするとダミ声のジョナさんに、声量や抑揚の点で押し切られたように聞こえる事があったのだが、今回は対等か、それ以上の歌声を披露してくれていた。

 現時点での最新曲『ダイエット』でも、その片鱗は窺えたのだが、抑揚をコントロールする術を磨き、かつ、ジョナさんとは異なるものの、低い帯域の声から、しっかりとかなりの声量を保って出せるようになって来たのではないだろうか。
 実際問題、レッドさんは卒業を経験し、今年の春から社会人としての生活を開始している訳で、その辺の日常生活から得た実感というものが、自然と歌声に反映されるようになったのかもしれない。

 よって、前述した三人体制の『バスターミナル』の頃は、ふわ〜っと、夢が霧散してゆく様な、透明で儚げだったコーラスワークが、今年の『バスターミナル』では、儚げだけでは終わらない、芯の強さの様なものまでをも表現するに至っていたように思う。

◆自己紹介 〜アルプス乙女〜

総勢八名のアルプス乙女  「今年の菊と紅葉まつりでは、ステージイベントのトリを務めさせていただいているりんご娘.ですが、今日は妹分のユニットであるアルプス乙女も会場に来ております」という前フリから、アルプス乙女がステージへ。

 衣装は、画像にある通り、全員が白のシャツにシックな黒のジャンバーとスカート、そしてブーツ。
 「先日は、アルプス乙女達だけでイベントのステージを務め、成功させていたりするので、りんご娘.的には危機感を抱いているのですが、ともかく頑張っている妹達です」と、半分笑いながら、しかし半分は真顔で語りつつ、ジョナさんがアルプス乙女のリーダー・工藤さんにマイクを引き継ぐ。

 「アルプス乙女というのは、りんごの品種で、通常よりも一回り小っちゃいのが特徴です。いつもはりんご娘.と一緒に踊っているのですが、今日はアルプス乙女だけで、皆さんに歌のプレゼントをしたいと思います」
 「私達アルプス乙女のメンバーは、りんご農家に多い名字を芸名としています。折角なので、一人一人自己紹介をさせていただきます」

 ‥‥‥という事で、向かって左手のメンバーから、一人一人、簡単に自己紹介。
 「甘いモノが好きな」とか「縄跳びが得意な」など、趣味嗜好にもまだまだ幼さが見え隠れするアルプス乙女達だが、明らかに昨年よりステージ慣れしていて、目が泳ぐようなシーンが少なくなっていた辺りに、日々の細かい積み重ねが見え隠れしていた。


◆学園天国

メインボーカルは、工藤さん  「では、フィンガー5のカバー曲を、二曲続けて聞いて下さい」で、『学園天国』。
 「曲の中で、掛け声が一杯出て来るので、一緒に掛け声を歌って下さい」という前フリと共に、イントロの「♪ヘ〜イ、ヘイ、ヘイ、ヘ〜イ、ヘイ」という掛け声の部分では、手を大きく前後に振るような振り付けを、左右のメンバーが交互に、エール交換の如く行うという、視覚的にも楽しい形に仕上がっていた。

 三名が交代でボーカルを務めていたようだったが、やはり核となっていた工藤さんの歌声が白眉。他のメンバーの歌声も、昨年末のパワーライブ2008の頃と比してみて、格段の向上があると思えた。
 元々、声変わりする前の声を活かした曲調という事もあり、まだまだ発育途上のアルプス乙女には、声質の面からもぴったりの選曲だったように思う。

◆恋のダイヤル6700

キュートな振り付けのアルプス乙女  フィンガー5の楽曲には、印象的な掛け声があちこちに埋め込まれているが、この曲の「♪リンリンリリン、リンリリリンリン」という、昔の電話の呼び出し音を模した掛け声も、ただそれだけで印象に残る。

 今回のアルプス乙女のステージでは、曲頭でその掛け声を行うメンバーが徐々に増え、輪唱のようになってゆくという印象的なコーラスと、右手の親指と小指を伸ばし、受話器が震える様に手をクイクイさせながら、腰をキュートに左右に振るという視覚的な演出が、雰囲気にとてもマッチしていた。

 また、かなり高い音域の声を出さねばならないにも関わらず、聞いていて不快と思うレベルの声のカスレ、音程のズレなども無く、綺麗なコーラスワークが保たれていた事にも感心した。

◆MC 〜三上さん、小山内さん、工藤さん〜

左から、三上さん、小山内さん、工藤さん  「新型インフルエンザが流行っていますが、アルプス乙女の中でも感染者が出て、今、披露した二曲ですが、全員揃っての練習は、二回しか出来ませんでした」

 それであの出来だったとは‥‥‥。それは凄い。

 「そんな中、新型インフルエンザにかからなかった三人で、新曲を歌おうという事になりまして、一生懸命、練習して来ました」
 「菊と紅葉まつりのように、激しく燃えるような歌ですが、歌だけでなく踊りにも注目して見て下さい」

 ここでは、至極簡単に要約させて貰ったが、実際は出会った当初のりんご娘.を髣髴とさせるような、たどたどしくも笑顔を絶やさぬMCだった。まだまだ、大勢の見知らぬ人々に対して話し掛ける事への、緊張感がそこここに見え隠れしているのが、何とも初々しい。
 その初々しさを忘れずに、場数を踏んで三年も頑張ってみれば、今のりんご娘.の様に、お客さんをある程度、自分達の方に引っ張り込んで、自在に会話を操れるようになるので、是非とも頑張って貰いたい。


◆バレンチ

ダイナミックに踊ってくれた、小山内さん、三上さん、工藤さん(順不同)  そして『バレンチ』へ。オリジナル・シンガーはBoA。
 三人が好きな歌手&楽曲という事で選択したようだが、声の面では、少々ミスマッチだった。

 この曲に限らず、最近の邦楽は、女性の低い声なり、詰まらせたような声を使う楽曲が目に付くが、前述の通り、発育途上のアルプス乙女に、そのような声を求めるのは、まだまだ厳しかろうという印象。
 (喩えが古い&不適切かもしれないので恐縮だが、松田聖子‥‥‥とは言わないまでも、中森明菜くらいで留めておくと、アルプス乙女でも自然のままに歌いこなせるのではなかろうか)

 一方、ド肝を抜かれたのは、その踊りっぷり。
 ダンス&ボーカル・ユニットという肩書きを持つのはりんご娘.だが、こと踊りに関しては、アルプス乙女も負けてはいない!という印象を強く抱いた。
 りんご娘.もまだまだ若いが、それよりもさらに若い世代の、内なるエネルギーの発散とでも表現したいような、ステージを所狭しと使い、歌い、踊る様には、ここ最近のりんご娘.のステージでは薄れかけていた、躍動感のような煌めきがあった。

 新型インフルエンザに罹患せず、姉貴分のりんご娘.を凌駕するかのようなダイナミックな踊りを披露してくれた三人には、GIFアニメという形で、特別に敬意を表する事としたい。

◆津軽平野

劇的に進化した声を操るレッドさん   「りんご娘.だけではなく、アルプス乙女の応援も、宜しくお願いします」と、工藤さんが〆の挨拶して、舞台裏へと下がる。
 入れ代わる形で、りんご娘.の二人が、ステージに再登場。年末に開催される、パワーライブ2009の告知などを、淀みない語り口で実施する。

 「今日は、大部分の観客の方が、地元・津軽の方という事で、津軽の良さを実感していただける曲を二曲、お贈りしたいと思います。一曲目は、吉幾三さんの『津軽平野』です」

 りんご娘.が、演歌に初挑戦!という触れ込みで、演歌の王道とでも表現したいような旋律を、切々と歌い上げて行く。ここでも、「え!?今、レッドさんが歌っているの!?」と、思わず耳を疑った。
 これまで、破壊力のあるダミ声は、ジョナさんの専売特許&独壇場だったが、見事に制御された、小節を効かせた抑えめのレッドさんの歌声が、ジョナさんと見事に拮抗している!

 最後のサビで、二人が声を合わせた際の声量には、冗談ではなくひっくり返りそうになった。
 昨年同様、段違いの歌声という形で、アルプス乙女を叱咤激励しているかのようだ。

◆JONKARA

多人数だと壮観な、JONKARAの振り付け  「次は、りんご娘.オリジナル曲です」で、『JONKARA』。
 バックダンサーとして、アルプス乙女もステージ上に再集結。イントロのオケに合わせつつ、総勢十名の両腕が左右にスッと伸び、激しく三味線を掻き鳴らすメロディに突入すると、身体を傾けながらも腕がスパスパッと空気を切り裂くように乱舞する振り付けが壮観。

 ボーカルは、ジョナさんが低いパート、レッドさんが高いパートを担当。息継ぎが難しい曲調であるにも関わらず、レッドさんの声には淀みがない。
 一方のジョナさんは、持ち味の破壊力あるダミ声を存分に披露してくれたが、自分の声を手なずけた感のあるレッドさんと比べると、持ち味の声量を制御し切れずに持て余しているような、良くも悪くも荒々しい感触が耳に残ったが、それが曲調に程良くマッチしていた、と言えない事もない。


◆りんご娘.とベースボール大会

ナイス・バッティング?  「今日はタイムリーな楽曲をお送りしていますが、タイムリーといえば野球ですよね♪」という強引な流れで、毎年恒例と化しているプレゼント争奪の野球ゲームへ。

 ルールは昨年と変わらず、りんご娘.の二人が打つボールを拾ってくれた人には、素敵なプレゼントをしますというもの。
 丁度、前日に巨人が2009年の日本シリーズを制していたというタイミングもあり、客席の食いつきも悪くない。

 そして、案の定、今年も珍プレー、好プレーが続出。
 思い切り振ったものの、ボールはステージ前にチョロと転がってしまったり、それを見た子供達がステージ前に集まりだすと、「もっと遠くに飛ばしますよ〜!」と、自分達でハードルを上げながらも、やっぱり当りは‥‥‥という 事で会場の笑いを誘ったり。
ボールと景品を交換中 それでも何球かは良い当たりがあり、その中の一球を子供を抱えていたお父さんが、右手一本でナイス・キャッチすると拍手が湧くなど、客席を巻き込んでとても盛り上がる事となった。

 最終的には、ボールをつかまえた方々がステージ前に集合。
 自己紹介を含め、一言二言、りんご娘.の質問に答えた後、プレゼント(りんご娘.の出演している番組の限定ステッカー?)を受け取っていた。観客席からは、勿論、拍手。

◆だびょん

こっちゃ来い、状態の振り付け  「ジョナゴールドからお願いです。皆さん、右手をピン!と上に伸ばしていただいて‥‥‥、その状態で手首をクイクイしていただいて良いですか」
 「あー、皆さん、ご協力ありがとうございます。次の曲で最後になるんですが、ひょっとすると今の動きが必要になるかもしれません(笑い)。その時はご協力をお願いします」

 アルプス乙女も舞台上に勢揃いし、総勢10名でCDやネット配信などでは未発表の新曲『だびょん』を、遂に耳にする事ができる!

 イントロ〜Aメロにかけては、歌詞も曲も切々としたバラード調で、「おぉ、これは良いなぁ」と耳を傾けていたら、Bメロで激変。
 「だびょん!」という掛け声&右手を上に挙げた振り付けと共に、曲は一気にコミカルソングに転調!?思わず腰が砕けそうになる。
 語尾が面白く脚色されているが、歌詞は至って真面目な内容で、そのギャップに気付くと自然と笑みがこぼれてしまう。実際、周囲の観客の方々も、笑顔で「だびょん!」に合わせて右手を振っている。

 スカーンと放り投げるように歌える楽曲なので、ジョナさんとレッドさんの歌声が、競うように弾むように繰り出されるのが耳に楽しい。
 ちょいと心が元気を失っている時には、心のビタミン剤として、有効に作用しそうな怪曲だ。

◆皆で楽しく『ダイエット』 〜アンコール〜

ありがとう、ジョナさん  「ご協力、ありがとうございました。バッチリでした」(ジョナさん)
 「皆さんと盛り上がれたのが、とても嬉しかったです」(レッドさん)

 『だびょん』を歌い終えた心地好い余韻の中で、「今日は、本当にありがとうございました、りんご娘.でした!」と、〆の言葉が出て来た所で、思わず「アンコール!」と声を掛けてしまった。
 「え”!?」という表情のりんご娘.に追い打ちをかけるように、「アンコールをやって!お願い!」と、もうひと押し。
 同じような気持ちだった人も少なくなかったようで、あちこちから「アンコール!」の声が掛かる。

ありがとう、レッドさん が、当方の声出しが唐突だったせいで、アンコールの声がまとまらず、てんでバラバラ。結局、りんご娘.が「まとまりがないなぁ(苦笑)、はい、アンコール!アンコール♪」と、率先して音頭を取ってくれる。

 「初めてですよ、歌っている本人がアンコールを煽る感じ?(笑い)」(ジョナさん)
 「折角いただいたアンコールですから、やってやりましょう!(笑い)」(レッドさん)

 アンコール曲は、現時点での最新曲である『ダイエット』。
 『だびょん』より複雑なサビ部分の振り付けを、レッドさんが観客にレクチャーしてから、曲がスタート。
 小さいお友達は嬉々として、大人の観客の方々も楽しそうに、サビでは腕を動かしていた。(アルプス乙女もステージ上、及び、ステージ下に整列し、精一杯の笑顔と振り付けで、観客席を盛り上げていた)


◆終演後

撮影会  「アンコール、ありがとうございました」から、12月26日(土)に開催されるパワーライブ2009の告知を経て、「今日はありがとうございました。りんご娘.でした」と一礼し、「へばねー!」と挨拶しながらステージを降りるりんご娘.。

 毎年の事ながら、ステージ左手のグッズ売り場には、黒山のような人だかり。りんご娘.はサインに握手にと余念がない。
 アルプス乙女達は、売り場に立っての声出し&商品の引き渡し&金銭授受や、観客の皆さんへのチラシ配布(今年は、パワーライブの告知チラシだった)を一生懸命に担当していた。

 その後は、菊で飾りつけられた五重塔の前に場所を移しての撮影会。
 観光旅行で弘前を訪れたのであろう、外人さんのグループまでもが、りんご娘.と一緒に写真を撮っている姿には、えも言えぬ感動があった。
 (個人的には、この土壇場でフィルムが切れてしまい、満足に撮影を行えなかった事が悔やまれる)


本文中のMC、会場描写、その他は、全て当方の記憶に基づき書かれています。
事実とは異なる表記があるかもしれませんが、ご了承下さい。

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